エクセルを使っている人の為のAccessの考え方

4.セルと項目

ここでは、ExcelのセルとAccessの項目の違いについて見ていきましょう。

Excelのセルには、数字でも文字でも日付でもなんでも入ります。 ただし、使ってる方はわかっていると思いますが、数字を入力すると右寄せとなったり、 文字を入力すると左寄せとなったり、日付を入力すると勝手に月や日が付いたりします。 これはデータを入力した時点でExcelが入力されたデータが何かを判断し、表示する形式を決定しているからです。 Excelの判断した表示形式が都合悪いのであれば変更出来ます。
またセルには関数の入力も出来ますね。他セルの値を入力したり、セルとセルとの計算式を入力したりとそれなりのスキルを要するもののかなり自由に設定可能です。
またセルは全て何列何行目という形式で場所が特定されます。A列1行目、C列3行目などです。 このセルが項目名なのかデータなのかはExcelには判断できません。あくまでも使う側が、ここは項目だ、ここはデータだと判断し使っています。

Accessの項目はどうでしょうか。
Accessでは前にも述べましたが、設計する、という作業が必要になります。
項目も設計しなければなりません。その項目には、数字が入力される物なのか、文字が入力されるものなのか、日付が入力されるものなのか、 また、数字ならば何桁まで必要か、小数点は必要か、文字ならば何文字まで入力されるのか、などあらかじめ決めておかなければいけません。
いざ使ってみたら桁が足りなかった、というような場合、項目の変更には多大な労力を要する事があります。 小規模のシステムならば、それほど問題になりませんが、大規模のシステムになると、項目の設計ミスが後々致命的なトラブルの原因になる事が多々あります。
ここで項目の設計と言いましたが、Accessのテーブルでは項目を作成しなければなりません。 名前欄として使うのであれば「名前」、住所欄として使いのであれば「住所」と名前を決め、文字が入るのか数字が入るのかを決め、桁数を決めます。ここで決められた名前をAccessは判断します。

はじめに
1.AccessとExcelの起動の違い
2.感覚と設計
3.シートとテーブル
4.セルと項目
5.ExcelとAccessでのデータの持ち方の違い
6.シートとシート、テーブルとテーブル
7.その他のAccessの特徴
最後に