エクセルを使っている人の為のAccessの考え方

6.シートとシート、テーブルとテーブル

ここではExcelのシート間の関連付けとAccessのテーブル間の関連付けについて、ちょっと見ていきたいと思います。

「商品マスタ」と「仕入台帳」があるとします。 「仕入台帳」に商品を入力する場合、入力された商品が「商品マスタ」に存在するかどうか確認しなければならないとします。

Excelではどうするでしょうか。
「商品マスタ」というシートと「仕入台帳」というシートを作成し、「vlookup」関数などを使い「仕入台帳」に入力された商品をキーに「商品マスタ」の商品名などを「仕入台帳」に表示させるようにし、 表示されたら存在する、表示されなければ存在しない、という判断をすると思います。 あるいは、入力規則などでリストから選択させる方法もあると思います。いずれにしろ、簡単には出来ません。

Accessでは、この場合どうするのでしょうか。
Accessでは、テーブルとテーブルの項目間で関連付けを行う事ができます。これを「リレーションシップ」と呼びます。
「商品マスタ」というテーブルの「商品」という項目と、「仕入台帳」というテーブルの「商品」という項目間にリレーションシップを作成します。 これだけで「仕入台帳」に入力された「商品」が「商品マスタ」に存在するかどうか確認出来ます。もし、存在しない商品であればエラーとなりデータを追加できません。
このようにAccessの「リレーションシップ」はとても便利な機能です。 ただし、なんでもかんでも「リレーションシップ」を作成すればいいわけでもありません。これもやはり設計を行い、適度な「リレーションシップ」を作成していきます。 項目と同様、後々トラブルの元となる事もあります。

はじめに
1.AccessとExcelの起動の違い
2.感覚と設計
3.シートとテーブル
4.セルと項目
5.ExcelとAccessでのデータの持ち方の違い
6.シートとシート、テーブルとテーブル
7.その他のAccessの特徴
最後に